EARTH × PEOPLE × CRAFT

A living lab exploring the art of distillation.

News

2026.02.03

#001 Taste First ─ 始まりのものがたり。

「焙煎」によって醸し出される、コーヒーの香りと余韻、そしてその味わいを、「蒸留」という技でどこまで表現できるのか。

それが、私たちCLASSIC78のプロジェクトの出発点でした。

Taste First ─ この言葉に込められたこだわりをヒントに、新しいスピリッツを生み出す取り組みが始まりました。

 

 


 

千葉県船橋市。

PHILOCOFFEAの焙煎所に響くのは、焙煎機の静かな回転音と、ほのかに立ちのぼる香りの気配。

そこには「流行」や「効率」ではなく、「おいしさを最優先に考える」という Taste First の魂が息づいています。

 

「焙煎とは、豆の声を聞くことです。」そう語るのは、焙煎士の佐藤氏。

色や音の微妙な変化を感じ取りながら、豆が最も美しく香る瞬間を見極める姿は職人そのもの。

 

 

ロースターは、アメリカ・ローリング社の熱風式を採用。

豆をやさしく包みこむように火を入れることで、雑味のないクリーンな味わいと、香りの透明感を生み出します。

10分と少しの短い時間の中に、職人の全神経と全感覚が注がれています。

 

 

焙煎後は、色彩選別機とハンドピックによる二重の選別。

美しい豆こそが、味の清らかさを生むという哲学を貫き、欠点豆は徹底的に取り除かれます。

丁寧な仕事で選りすぐられたひと粒ひと粒の均整が、カップの中の澄んだ味わいへと変わっていきます。

 

生豆の仕入れにも、PHILOCOFFEAの姿勢は一貫しています。

「どんなに小さな農園でも、真摯に豆づくりに向き合う生産者と共に、最高の一杯をつくりたい。」

誠実な生産者との信頼関係が、その唯一無二の味を支えています。

 

 

こうして焼き上げられた豆──たとえば、私たちがCoffee Spiritsに選んだ「012」。

それは、World Brewers Cup 2016 世界チャンピオンである粕谷哲氏が、「コーヒー本来の甘さと心地よい酸を、バランスよくしっかりと表現した、日常の一杯として飲んでほしいブレンド」として生み出した、フラッグシップにふさわしい存在です。

華やかで澄みわたる香り。やわらかく包み込むような口当たり。

その奥から、果実のような酸と甘みが調和しながら立ちのぼり、静かな余韻へと続いてゆく。

それはまさに、PHILOCOFFEAが追求する美しい味の象徴です。

 

 

私たちCLASSIC78PHILOCOFFEAの豆を選んだ理由は、その味わいの美しさだけではありません。

素材に丁寧に向き合う姿勢や、ものづくりを取り巻く環境への配慮に、私たちの考え方“Living lab for human, eco, economy”と通じるものを感じたからでした。

 

Taste First」をキーワードに、香りを壊さず、やわらかさを封じ、深みを引き出す。

日常の一杯として楽しめる、新しいスピリッツの形を探る挑戦は、いま始まったばかりです。

 


 

そして物語は、北の大地へと続きます。

キタコブシの香りが、海と森のあいだから立ち上がる─

焙煎を手がかりにした、Coffee Spiritsという名の、もう一つのかたち。

その全貌が、まもなく公開されます。

 

初回ロットは数量限定にてリリース予定。

Taste First」から生まれる新しい一滴を、どうぞ最初に体験してください。